団信とは？住宅ローンの際に加入する保険について詳しく解説

団信とは？住宅ローンの際に加入する保険について詳しく解説
住宅ローンを選ぶ際に気になるのが、商品説明に記載されている「団信」という言葉です。
金融機関では、住宅ローンを申し込む際に、この保険に加入する必要があります。
団信とは、「団体信用生命保険」の略称で、住宅ローンを受ける際に契約者（借り手）が被保険人となり、金融機関が債権者として保険金を受け取る生命保険です。
住宅ローンの契約者は、返済期間中に団信に加入することが融資の条件となります。
団信に加入する主な目的は、万が一の場合に備えることです。
契約者が亡くなったり、困難な状況に陥った場合に、住宅ローンの残債の一部が保険金として支払われ、債務が返済される仕組みです。
ただし、特別な住宅ローンを利用する場合は団信に加入しなくても融資を受けることができますし、特約付きの商品も存在します。
団信にはさまざまな特約（追加される保証内容）があります。
がん保障特約や三大（がん、脳卒中、心筋梗塞）疾病特約、七大（三大疾病に加えて高血圧、糖尿病、腎不全、肝硬変）疾病特約などがあります。
これらの特約では、契約者が病気やけがによって就労できなくなった場合や介護が必要になった場合に、一部または全額の返済免除が保証されます。
がん特約では、がんの診断がされた場合には残債全額が保障される商品や、残債の半額が支払われる商品があります。
ただし、注意が必要な点として上皮内がんは保障対象外の場合もあります。
また、三大や七大の疾病特約に関しては、保険会社が定めた条件を約款に記載していることに留意すべきです。
例え同じ疾病と診断された場合でも、保険会社によって保障の適用期間は異なります。
保険の特約によって保障対象の期間に差異があるため、契約の際には注意が必要です。
参考ページ：団体 信用 生命 保険 保険 料はいくらなの？誰が保険料を支払うのか解説
団信の保険料に関する詳細
住宅ローンに含まれる団信の保険料には、さまざまな条件があります。
たとえば、特定の状態が60日間または90日間続いた場合に保障が適用される場合があります。
そのため、具体的な状況に応じて保障が適用されるかどうかを事前に確認し、必要に応じて特約を付けることが重要です。
団信の保険料には、毎月の住宅ローンの返済額に含まれていますが、特約による保険料は金利に上乗せされます。
たとえば、年間で1.0％の住宅ローンの金利に特約を加えたい場合、0.3％の金利が上乗せされ、毎月返済する金利は年間で1.3％になります。
また、一部の金融機関では、特約による金利の上乗せを無料にするキャンペーンを実施しています。
しかし、この場合でも、元々の住宅ローン金利が他の金融機関と比べて高くないか、特約の内容が適切であるかを確認する必要があります。