俺は階段を登りいつも通りお狐様に一礼をしてから鳥居をくぐり歩き出した後その時俺の背中に何かがコツンとぶつかった。
俺が振り向くと別に何もいない足元を見ると多分俺の背中に当たったであろう小石が落ちている何気なくそれを拾い上げてみるとそれは小石ではなく蛇の頭だった。
驚いた俺はそれを取り落としもう一度周りをよく見回してみたがやはり誰もいない急に不安に駆られ俺は八代に向かって駆け出した矢代の戸を開けた瞬間何かが猛スピードで俺の脇をすり抜けた俺は咄嗟にそれを捕まえようと振り向きざまに手のひらで掴もうとした長生きを掴んだ感触があったがスルリとすり抜けて捕まえそこなってしまった。
しかし俺の目にははっきりとした姿は全く見えなかったふと手のひらを見てみるとそこには金色の長い毛が数本握られていた